KIWA極めるほど、際へゆく。

約束 ── 私たちの書き方

私たちは、統計の端にあるヒト・モノ・コトを扱う。中央にないものを言葉にするとき、扱い方を誤れば、その人が守ってきたものを損なう。だから先に、書き方を約束する。

  1. 出典を必ず示す。 品種・歴史・数字には出どころを添える。確かめられなかった話は、載せない。
  2. 諸説は、諸説のまま並べる。 複数の説があるとき、一つに絞って断定しない。違いごと見せる。
  3. 人を診断しない。格付けしない。 人にも作品にも、点数や等級をつけない。観察して、描写する。
  4. 取材相手を「ネタ」にしない。 面白がるより先に、その人が守ってきたものと、続けるための工夫を見る。掲載は本人の確認を経る。
  5. 評価語ではなく、描写で語る。 ひとことの形容で済ませず、形・色の層・季節の推移・あとに残る印象を言葉にする。
  6. 煽らない。盛らない。 希少さや危機感で急かさない。写真と文は、実物のその時の状態に合わせる。
  7. わからないことは「わからない」と書く。 空白を推測で埋めない。空白は、次に確かめる問いとして残す。
  8. なぜ「端」なのかを示す。 担い手の数、続いてきた年数、知られている範囲。その位置を、数字と背景で描く。
  9. 読んで終わりにしない。 記事の先に、見る・学ぶ・関わる入口を置く。消費ではなく、参加へつなぐ。
  10. 間違いは、履歴を残して直す。 訂正は隠さない。何を、いつ、どう直したかを本文とともに残す。